福島県立若松商業高等学校創立110周年記念事業
創立百十周年記念式典事業開催
令和4年10月8日、本校体育館にて、創立110周年記念式典が行われました。
式には実行委員長をはじめ実行委員多数と、教職員、生徒が出席しました。
記念事業では、本校出身の落語家「三遊亭 兼好」氏による落語の講演会が行われました。
世代に拘わらず笑いあり、学びありの講演会となりました。
[実行委員長あいさつ 齋藤 共子 様]
福島県立若松商業高等学校は創立百十周年を迎えました。
明治四十五年五月、若松市民の熱い要望を担って、市立若松商業学校として創立されました。その後昭和四年には、県内二番目の商業高校として以来名実共に発展を遂げてまいりました。
明治、大正、昭和、平成、令和と時代を経る中で、幾多の変遷を重ね、時代の変化に対応しながら、会津地域における商業教育の中心としてその地位を築いてまいりました。その間、本校を巣立った二万有余名は、会津地域はもとより、県内並びに全国各地において活躍し、母校の名声を高めていることに誇りに感じるとともに、心強い限りです。
この度の創立百十周年記念事業を遂行するに当たり、同窓会、PTA、学校が三位一体となり実行委員会を組織し、計画、立案、実施へと進めて参りました。若商の教育方針である「文武両道」を実践する現在の生徒たちにとって必要不可欠なトレーニング室を、この度の事業として整備いたしました。最新の機器を導入し、トレーニングに励むことで今以上に活躍してくれることを期待しております。また、老朽化したジェットヒーターを買い替えることで、冬場の全校集会も暖かい環境で行うことができるでしょう。
本来ならば、令和三年に記念式典や記念行事を実施する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大により一年間の延期を余儀なくされました。しかしながら、こうした困難を乗り越えて、本日、開催できますことは「若商ならではのチカラ」ではないでしょうか。
AI化の時代となり、人口減少も加わり急激に変化している社会、そんな中、人間関係も段々希薄になる傾向がありますが、これからも脈々と続く若商の歴史の流れを時代の変化に対応しながら「若商ならではのチカラ」を発揮し、受け継いで参ります。これもひとえに同窓生、保護者、現旧職員、地元企業、市町村をはじめ多くの方々から多大なるご支援ご協力をいただきましたこと、深く感謝申し上げます。
更なる新しい歴史に向けて、これからも皆様方の一層のご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
[校長あいさつ]
本校は、明治45年、地域の商業人育成と地域経済の振興・発展の期待とともに、若松市民の熱い要望を担って「若松市立若松商業学校」として開校以来、明治・大正・昭和・平成、そして令和へと世紀を超える歳月を着実に歩んで参りました。この間、幾多の変遷と試練を乗り越えながら会津藩校日新館教育の精神を継承し、「明浄・正直・誠実・剛健」の校訓を柱に、地域唯一の商業教育の基幹校として邁進し、これまで世に送り出した二万二千六百余名を超える卒業生は、地元の経済界はじめ県内外の各界で大いに活躍されております。
今後もこれまでの長い歴史と伝統を継承しながら、日々刻々と変化していく現代において、その時々に柔軟に対応して新しい伝統の創造に努めるとともに、社会に開かれた教育をなお一層推進し、社会の形成者として必要とされる資質を備えた有為な人材の育成を継続して参ります。
今後とも本校教育の充実・発展のために、なお一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ、ごあいさつといたします。
[生徒代表のことば]
[三遊亭兼好さんによる落語]